フリーランスが備えるべき保険・保証の選び方とは?

最終更新日:2025/08/08

フリーランスとして独立・開業すると、自由な働き方ややりがいのある仕事に取り組める反面、会社員のような福利厚生や保障制度からは切り離されてしまいます。病気やケガによる収入減、仕事上のトラブル、老後の備えなどに対するリスク管理は、すべて自分で行う必要があります。

本記事では、フリーランスにとって必要不可欠な「保険」や「保証制度」について、種類ごとの特徴や選び方のポイントを詳しく解説します。自分に合った保障を選ぶための具体的な手順や、おすすめの保険・サービスもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

なぜフリーランスに保険・保証が必要なのか?

フリーランスは自由な働き方の象徴ですが、その裏には大きなリスクも潜んでいます。以下のような不安要素に備えるため、保険や保証制度の活用は必須です。

  • 病気やケガで働けなくなったときの収入減

  • 顧客とのトラブルによる損害賠償リスク

  • 労災や通勤中の事故などへの備え

  • 高額な医療費負担

  • 老後資金や万が一の死亡に対する保障

会社員であれば会社が加入している保険制度でカバーされるこれらのリスクも、フリーランスは自分で契約・管理する必要があります。

フリーランスが検討すべき主な保険・保証の種類

フリーランスが備えるべき保険や保証制度は多岐にわたります。以下に主な種類と概要を紹介します。

所得補償保険(就業不能保険)

病気やケガで働けなくなった場合に、一定期間の収入を補償してくれる保険です。働けなくなった日から一定の免責期間を経て、月額数万円〜数十万円の給付金が支払われます。

  • おすすめ対象:個人で業務を行っているフリーランス全般

  • 保険料の目安:月額1,000〜5,000円程度

▶︎ SBI生命保険の働く人のたよりの詳細はこちら

傷害保険・医療保険

通院・入院・手術などにかかる医療費をカバーする保険です。通勤途中や自宅でのケガも補償対象となる商品もあります。

  • おすすめ対象:通勤・出張が多いフリーランス

  • 保険料の目安:月額2,000〜4,000円程度

▶︎ アクサダイレクトの医療保険の詳細はこちら

賠償責任保険

業務上のミスによってクライアントに損害を与えてしまった場合、その損害賠償金や訴訟費用をカバーする保険です。

たとえば、Web制作やシステム開発、デザイン業務などで仕様ミスが起きた際にも活用できます。

  • おすすめ対象:IT系・クリエイティブ系フリーランス

  • 保険料の目安:年額10,000円〜30,000円程度

▶︎ フリーランス協会の賠償責任保険の詳細はこちら

小規模企業共済

退職金のような性格を持ち、事業をやめたときに共済金を受け取れる制度です。掛金は全額が所得控除の対象となり、節税効果も期待できます。

  • おすすめ対象:廃業後の資金対策を考えるフリーランス

  • 掛金の目安:月額1,000円〜70,000円

▶︎ 小規模企業共済の詳細はこちら

国民健康保険・国民年金

これは公的な制度ですが、基本的な医療費や老後の年金を保障するための制度です。民間保険だけでなく、公的保険との組み合わせも重要です。

▶︎ 国民健康保険・年金制度の詳細はこちら

保険や保証制度を選ぶ際のポイント

保険は内容をよく理解せずに加入すると、必要なときに使えなかったり、過剰な保障で無駄なコストをかけてしまうこともあります。以下のポイントを押さえて選ぶようにしましょう。

自分のリスクを明確にする

まずは自分が抱えるリスクを洗い出しましょう。

  • 怪我や病気に対する不安

  • 顧客トラブルによる賠償責任

  • 老後資金や退職時の備え

それぞれに対してどれくらいの保障が必要かを考え、その上で保険を選ぶのが重要です。

月々支払える金額の範囲で検討する

保険料は毎月固定費として発生します。過剰な保険に入りすぎると、生活コストを圧迫してしまいます。掛け捨て型・積立型なども比較検討して、必要最低限の保険料に収める工夫が必要です。

公的保障と民間保険を組み合わせる

国民健康保険や国民年金、労災の特別加入など、公的な制度も最大限活用しましょう。公的保障でカバーできない部分を民間保険で補完する形が理想です。

契約条件や免責事項を必ず確認する

とくに所得補償保険では、「〇日間働けなかったら保障がスタートする」といった免責期間が設定されています。契約条件をしっかり確認しないと、いざという時に支払われないリスクがあります。

保険・保証サービス選びでやってはいけないこと

とにかく安いものを選ぶ

保険料の安さばかりを重視すると、いざという時に役に立たないケースがあります。重要なのは「自分に必要な保障内容かどうか」です。

比較せずに決める

1社だけで決めるのではなく、複数社の見積もりや条件を比較しましょう。特に保険料と保障内容のバランスはよくチェックする必要があります。

更新時に内容を見直さない

加入したあとも、年齢やライフスタイル、収入状況が変わるたびに内容を見直すべきです。無駄な保障が含まれていないか、現状に合っているかを定期的にチェックしましょう。

おすすめのフリーランス向け保険サービス

フリーランス協会(ベネフィットプラン)

賠償責任保険や所得補償保険をセットにしたパッケージプランが提供されており、リーズナブルに必要な保障が受けられます。

▶︎ フリーランス協会の詳細はこちら

justInCase(ジャストインケース)

スマホアプリで加入・請求が完結できる医療保険サービス。ミニマムな保険を求める若いフリーランスに人気。

▶︎ justInCaseの詳細はこちら

日本FP協会の保険相談サービス

第三者の立場から保険を見直すサービス。営業されることなく自分に必要な保険が分かる。

▶︎ 日本FP協会の保険相談の詳細はこちら

まとめ:保険・保証はフリーランスの「安心投資」

保険や保証制度は、万が一のリスクを軽減し、安心して働くための投資ともいえます。特にフリーランスのように個人で活動する立場では、「自分の身を守る手段」として積極的に活用するべきです。

まずは、自分にとってどのリスクが最も大きいのかを洗い出し、必要な保障だけをバランスよく備えること。公的制度・民間保険・共済などを組み合わせて、自分だけの「安心プラン」を作りましょう。

今こそ、未来の自分のために、保険という備えを整えるタイミングです。